TOPペルソナスクエア久鍋裕美(富士通デザイン株式会社) 富士通キッズサイトペルソナ(1.「富士通キッズ」+「ペルソナ」= ?)

  • 久鍋裕美(富士通デザイン株式会社)
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富士通キッズサイトペルソナ(1.「富士通キッズ」+「ペルソナ」= ?)

久鍋裕美(富士通デザイン株式会社)
2008年04月08日

■はじめに

2007年3月、富士通は、私たち人類の「夢」を「かたち」にする「技術」について子ども達に伝えることを目指し、小学校高学年向けの情報発信ポータルサイト「富士通キッズ:夢をかたちに」を開設しました。また同年12月には、ユニバーサルデザインの普及・発展、良質なコンテンツ作成を目的にした、「富士通 キッズコンテンツ作成ハンドブック」を公開しました。当ハンドブックは、「基本編」「ペルソナマーケティング編」から構成されております。

http://jp.fujitsu.com/about/kids/handbook/

本連載では、富士通 キッズペルソナの制作の過程、サイトへの適用、得られた効果をご紹介します。みなさまのペルソナご活用と推進のお手伝いになればと思います。

■「富士通キッズ」公開の背景

昨今、子ども達の理数離れが問題視されています。また、子どもの教育には「社会総がかり」での取り組みが期待されています。このような状況の中、一企業として私たちに何ができるかを考え、富士通キッズサイトプロジェクトを立ち上げました。このプロジェクトでは、「未来を担う子ども達に“技術の素晴らしさ”を伝えよう」をコンセプトに、IT技術、環境、ユニバーサルデザインなどを学べるコンテンツを企画しています。各コンテンツには、キャラクターやクイズを取り入れて、子ども達が楽しみながら学習できる工夫を施しています。


2007年3月 立ち上げ当初の「富士通キッズ:夢をかたちに」

■「富士通キッズ」公開後の課題

サイト公開後、次のフェーズの課題として、以下の2点を挙げました。

・ユーザー像、ユーザーニーズの把握
・チームメンバー間での認識のズレ・ブレの解消

「富士通キッズ」は、小学校高学年以上の子どもを対象にしております。しかし、プロジェクトのメンバー全員が、現在の小学生のネット利用実態を充分に把握しているわけではありません。そのため、「小学校高学年以上」というキーワードとしてしかユーザーの共有ができておらず、ユーザーの利用シーンは明確にイメージできていない状態でした。「富士通キッズ」は子ども達に実際に利用されるコンテンツなのか、ユーザーの求めているコンテンツはどのようなものかを知る必要がありました。

また、「富士通キッズ」は社内の複数の部門それぞれがコンテンツ作成を行っています。子ども向けウェブコンテンツ制作のポイントは共有していたものの、チームメンバー間での認識は完全に一致してはおらず、ズレ・ブレを解消することも課題でした。


■「富士通キッズ」と「ペルソナ」とのマッチング

ペルソナの特色である以下の2点より、前述の「富士通キッズ」の課題が解決されると考えました。

・ユーザー像の明確化が可能
・ユーザー像の共有が可能

ペルソナは、年齢、性別、家族構成などのプロフィールに加え、好みや価値観、製品・サービスの利用シーンを記述しています。それを読むことにより、あたかも実在する人物のように具体的にユーザー像を思い描くことができます。こうしてユーザー像が明確化され、サイトの作り手の描くユーザー像と実際のユーザーとのギャップを埋めることが可能となります。ユーザーを把握することにより、ユーザーが求めるコンテンツ、ユーザーの利用シーンに合ったコンテンツを提供することができます。「富士通キッズ」のように特殊なユーザーを対象にする場合には特にペルソナが最適です。

また、共通のペルソナの存在により、複数の関係者でユーザー像を共有することができます。プロジェクトメンバーが共通のユーザーのニーズや利用シーンを思い描くため、コンテンツの形式やゴールに統一感が生まれます。メンバーそれぞれが「私たちのペルソナを満足させるサイトにしていこう」という強い意志を持ち、それにより、プロジェクト全体の一体感をより強めることができます。

こうして、「富士通キッズ」の課題と「ペルソナ」の特色がマッチし、富士通キッズペルソナを作成することが決定しました。

次回は、富士通キッズペルソナの制作の過程についてお伝えします。

【テーマ】  03ペルソナの事例

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