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ペルソナをつくる(1.ペルソナの使命を定義する)
こんにちは。大伸社の白根です。このコラムでは、わたしたちがどんなプロセスでペルソナをつくっているのかを紹介していきます。はじめの6回はペルソナをつくる計画を立てる部分です。みなさんが旅行の計画を立てるときの作業のようなものだと理解してください。
1.ペルソナの使命を定義する・・・どこに旅行にいって何をするのかを決める
2.プロジェクトを設計する・・・交通手段や宿、日程、予算を決める
3.フィールド調査を設計する・・・旅先のアクティビティを考える
4.調査対象者を選定する・・・アクティビティを予約する
5.調査ガイドをつくる・・・旅の栞をつくる
6.実査の準備をする・・・荷造りをする
では第1回目はペルソナの使命の定義です。
■ペルソナへの期待を明確にする
旅行の計画を立てるとき、「自然を満喫したい」「美味しいものを腹いっぱい食べたい」など、旅行の目的がはっきりしていなければ計画を立てようがありません。それと同じで、「ペルソナに期待すること」が明確になっていなければ、どんなペルソナをつくっていいのかイメージすることができません。そこで、プロジェクトを立ち上げる前に、何のためにペルソナをつくるのか、手段としてペルソナが適当かどうかを検討したうえで、プロジェクトにとってペルソナが必要であるという認識を共有しておきます。ペルソナへの期待としては、以下のような項目があげられるでしょう。
□ユーザー像を共有したい
□より深くユーザーを理解したい
□革新的なコンセプトやアイデアが欲しい
□ユーザー中心の開発プロセスを構築したい
□ユーザー中心の組織文化を築きたい
期待を明確にすることで、プロジェクトを設計するうえでペルソナのどこに力点を置くべきかがはっきりしてきます。
■ペルソナがカバーする範囲を絞り込む
ペルソナへの期待がチームで共有できたら、次に「ペルソナがカバーする範囲」を決めます。旅行に喩えればどこに行くのかということになります。例えば「自然を満喫したい」といっても、国内か海外か、1週間か1ヶ月か、海か山かなど、さまざまな選択肢があります。ペルソナも同じで、製品単体かブランド全体か、製品の使用時中心か購入前後も含むか、市場は業界内だけか業界外を含むかなど、初期段階ではペルソナが対象とする範囲がはっきりしていません。そこで、ペルソナで取り組む範囲を明確にし、ペルソナにフォーカスを与えます。
■ペルソナの活用方法を決めておく
ペルソナがカバーする範囲が確定できたら、「ペルソナの活用方法」を決めます。これは旅先で何をするのかを決めるのと同じです。ペルソナの活用方法は、大きく以下のように分類できます。
□現状の診断ツールとして使う
□発想ツールとして使う
□意思決定ツールとして使う
□プロトタイプなどの評価ツールとして使う
ペルソナをどのように活用するのかをあらかじめ共有しておけば、ペルソナの活用を徹底しやすくなります。また、活用イメージがはっきりしていると、使い勝手のよいペルソナに仕上げやすいといったメリットもあります。
以上のようにペルソナへの期待、ペルソナがカバーする範囲、ペルソナの活用方法が決まったら、それらをリストにして、プロジェクトの方向がズレていないか工程ごとにチェックできるようしておくとよいでしょう。
次回は、プロジェクトの設計について紹介します。
【テーマ】 01ペルソナの基礎