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ペルソナをつくる(2.プロジェクトを設計する)
1回目はペルソナをつくる前に、ペルソナをなぜつくるのか、どのように使うのか、ペルソナの使命を定義するステップについて説明しました。
今回はプロジェクトの設計です。旅行の場合、普通は何の計画もなしにいきなり旅をはじめるのではなく、その前に宿泊先や交通手段、日程、予算など、まず旅行の計画を立てます。ペルソナプロジェクトも同じように、プロジェクトを立ち上げる前に、プロジェクトのゴール、スケジュール、予算など、プロジェクト全体の計画を立てていきます。
■プロジェクト設計はチーム作業で
プロジェクトの設計では、チームではじめに共有しておいたペルソナの使命を踏まえて、以下の内容を確定していきます。
□プロジェクトのゴール
□期待される成果
□ペルソナへの期待、カバーする範囲、活用方法
□調査方法、ステップ
□成果物
□予算・スケジュール
「プロジェクトのゴール」というのは、プロジェクトが目指す最終的な状態で、その状態に到達するためにクリアしなければならない一連の項目が「期待される成果」、「成果物」は成果が具体的にどのような表現でアウトプットされるかということです。
例えば、「プロジェクトのゴール」が
・新サービスのコンセプトを定義する
とすれば、「期待される成果」は
・ユーザーの一連の行動やその背景が理解できている
・競合が気づいていない重要なニーズが発見されている
・定量的に検証されたセグメントが絞り込まれている
・複数の効果的なアイデアが創出されている・・・
「成果物」は、
・ペルソナ
・シナリオ
・インタラクションマップ
・ニーズ構造マップ
・セグメントマップ
・アイデアリスト・・・
といった感じになります。
この作業はできれば一人ではなく、チームで実施するのが望ましいでしょう。プロジェクトのゴールや期待される成果、そのための調査方法や成果物のイメージの可能性をさまざまな視点で検討しておくことが、実際にプロジェクトを推進するうえでとても役に立つからです。
■定性調査と定量調査を組み合わせる
「調査方法、ステップ」では、定性調査と定量調査をいかに組み合せるかがポイントになります。ペルソナではデプスインタビューや観察といった定性調査は必須なので、定量調査をするかどうかから考えることになります。マーケットの中でペルソナがどのように位置づけられるかを定量的に把握する必要があって、そのための情報が十分にない場合は、必然的に定量調査を実施することになります。ターゲットのボリュームや傾向をまず把握したいという場合は定量→定性の順で、定性で得た仮説の検証や市場性の評価に重点を置きたい場合は定性→定量の順で実施するのがよいでしょう。
ここで留意しておきたいのが、定量調査と定性調査はそもそも性質が違うものなので、両者の整合性を完全にとることはできない、ということです。具体的な調査手法や対象人数、組み合わせなどを決めるうえでは、完璧を目指すのではなく、時間や予算を踏まえてバランスをとる、という視点が重要になります。
■効果的な調査手法を設計に組み込む
定性調査については、単にインタビューか、観察か、というレベルではなく、期待される成果を出すために、どんな方法で、どのような分析、どのような成果物が効果的か検討し、設計に組み込んでいきます。具体的には以下のような方法などが使えるでしょう。
・日記を書いてもらう
・自分史をつくってもらう
・切り抜きを持ってきてもらう
・コラージュを作ってもらう
・作りかけの文章を完成してもらう
・他の人やモノの気持ちを想像してもらう
・持ち物を見せてもらう
次回は、これらの手法についてもう少し詳しくご紹介します。
【テーマ】 01ペルソナの基礎