TOP関連コラムペルソナに関する疑問セッション 第1回 ペルソナの顔はイラストでもOK?

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  • ペルソナ&カスタマエクスペリエンス学会では、毎回、「ペルソナに関する疑問」を取り上げてセッションを行っています。ここでは各セッションのサマリーをお伝えします。

第1回 ペルソナの顔はイラストでもOK?

ペルソナに関する疑問セッション
2009年08月19日

ペルソナの顔は写真が一般的とされていますが、いざペルソナを作ってみたものの、
顔写真を用意するのに苦労することも少なくありません。
著作権・肖像権の問題もありますし、フリーの素材集の写真だと現実離れすることもありますし...。
では、イラストにしてみたらどうでしょう。ペルソナの顔にイラストを使うことについて、
そのメリット・デメリットについて議論しました。

・写真の方がリアル感がある

イラストだと感情移入も難しく、リアルな人物に思えない。
「これが本当に自分たちの想定するユーザーなのか?」と疑問を感じてしまう。
そこからアイデアを出しストーリーを考えるのに、生身の人間である写真の方が、
想像が膨らみ議論が活発になる。
人間には合成された顔よりも本物の顔のほうが覚えやすいという特性がある。

・イラストはテイストに好き嫌いがある

簡素化されていたりアニメっぽいイラストだと、人によっては親しみがわかない場合がある。
いくら写真を使っても「田中次郎さん」が外国人の写真だったら、ピンとこない…。
イラストを使用する場合は、リアルなタッチだと良いのかもしれない。

・イラストは修正や再利用が可能 

写真だと、ありものから選択し決め打ちで使用しなければならないため、
イメージと違った場合は修正ができない。
それに対し、イラストの場合はプロジェクトメンバー間で意見を言いながら修正ができ、
理想とするイメージに近づけることができる。
一度作ったペルソナをバージョンアップしたり、別のプロジェクトで再利用する場合にも有効。

・イラストの方が、統一感が取れる

家族のペルソナや製品を取り巻く関係者の複数のペルソナを使用する場合、
イラストの方が柔軟に対応でき、統一感も出せる。

・写真かイラストかというより「リアル感」が大切

人物の背景の絵で、ペルソナの置かれた状況、属性を伝える。
顔の表情で、ペルソナのモードや感情レベルのニーズを伝える。

・結論

世界観を共有する限られたメンバーだけが使用するペルソナならば、イラストにすることもできる。
多くの人が使用するペルソナでは写真を使ったほうがよい。
 
《ひとこと》

セッションの中では、各社のペルソナの写真の入手方法についても情報交換をしました。
私は、教科書通りに「ペルソナの顔は写真でなければならない」と思っていましたが、
目的や状況、使用法によっては、イラストも有効であることがわかりました。


<富士通デザイン株式会社 久鍋 裕美>

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